──朝もやの残る体育館。椅子を並べて整列する吹奏楽部員たちの前で、つばさは深呼吸をひとつした。手にしたトランペットの金属が、朝日にきらりと輝く。
「絶対、ここであの音を響かせるんだ！」
背後から、野球部員・山田大介の声が飛んできた。彼女の緊張を一瞬でほどく、力強い応援の言葉だった。
この瞬間から、『青空エール』は動き出す――ブラバン初心者の少女・小野つばさが、甲子園を目指す大介の隣で、同じフィールドを目指して走り出す物語が。
吹奏楽と野球、二つの青春が奏でる交響曲
白翔高校は、野球部も吹奏楽部も全国有数の強豪校。つばさは小学生のころ、テレビで観た甲子園のアルプススタンドで吹くブラスバンドに心を奪われ、「いつか私も」という想いを胸に進学する。だが、まったくの初心者ゆえ、楽器に触る手もわずかに震える――。
- トランペットのマウスピースを口に当てた瞬間、出たのは「プーーー……」と不安定な初音。
- 部活の先輩たちの凛々しい演奏を聴いて、自分の未熟さに打ちのめされる日々。
- それでも、甲子園を目指す大介の「お前ならできる！」という言葉が、つばさの背中を何度も押す。
二人が見つめる先は同じ空。違うフィールドで汗を流しながら、互いの夢を応援し合う姿は、部活漫画の枠を超えた熱量と感動を読者に届けてくれる。
努力と情熱が紡ぐ、ひたむきなラブストーリー
つばさが一音一音を重ねるたび、音色は少しずつ澄んでいく。部員たちとの衝突や嫉妬、練習に明け暮れる苦しさにもがきながら、彼女は諦めない。
- 吹奏楽部の先輩・光井との厳しい指導に涙し、
- セクションごとの合同練習で奏でるアンサンブルの美しさに心を打たれ、
- 大介の試合を外野から見守りつつ、彼の背中に励まされる日々。
やがて、文化祭の演奏で部員たちとの心が一つになった瞬間、つばさのトランペットは会場中を包み込む――その一瞬に、読者は思わず息をのむ。
実写映画化で描かれた、青い衝動
２０１６年には土屋太鳳さん＆野村周平さん主演で実写映画化。つばさ役の土屋さんは、吹奏楽未経験ながら猛特訓を重ね、そのひたむきさがそのままスクリーンに映し出された。映画公開時には、ブラバン部員と野球部員の友情シーンに多くの観客が涙し、興収も大ヒットを記録。パンフレットやフォトブックには、撮影風景やキャストのインタビューがたっぷり収録され、ファンの心をつかんだ。
ファン必見のオフィシャルグッズ
公式オンラインストアやコラボショップには、『青空エール』の世界観を感じられるアイテムが揃う：
- ヒロイン・つばさのイラストをあしらったトートバッグ
- トランペットの形を模したシルバーペンダント
- “YELL”ロゴ入りスポーツタオル
- 甲子園の土をイメージしたレターセット
さらに、吹奏楽部監修による「初心者向けトランペット教本」や、野球部公式レプリカユニフォームをモチーフにしたキーホルダーなど、作品の世界に浸れるグッズが勢揃い。
劇伴＆ドラマCDで味わう、音の世界
映画版サウンドトラックには、感動的なメインテーマ「青空のエール」をはじめ、練習風景や演奏シーンの劇伴が収録。さらに、キャラクターの心情を描いたドラマCDでは、つばさ役・土屋太鳳さんの朗読と、大介役・野村周平さんのナレーションが織りなす台詞劇が楽しめる。視覚だけでなく、聴覚からも『青空エール』の感動を深く味わえる。
まずは無料試し読みで胸を熱く！
初心者のつばさと一緒に、一歩ずつ夢に向かう青春の第一歩を踏み出してみよう。以下のサイトなら、スマホやPCで登録無料、すぐに第１巻を丸ごと試し読みできる。
- eBookJapan（https://ebookjapan.yahoo.co.jp/）
- コミックシーモア（https://www.cmoa.jp/）
- BOOK☆WALKER（https://bookwalker.jp/）
- LINEマンガ（https://manga.line.me/）
トランペットの初音が鳴り響く瞬間、つばさの夢は動き出す。青空のように澄み切った高校生活と、大介への想いが奏でるハーモニーを、ぜひあなた自身の耳で確かめてほしい。応援の気持ちを胸に、今日もまた一音、一音を大切に――『青空エール』が、あなたの心にも優しい風を運んでくれるだろう。
