──放課後の部室。卓球台の向こう、邦吉映子は跳ねるように身を乗り出し、部長の洋一を見据えていた。
「ねえ、洋一くん。実写版『忍たま乱太郎』、観たことある？」
ぽかんとした顔で頷く部長に、映子は大きく胸を張る。
「そりゃ観たでしょ！ あれ、原作の世界観を大胆に崩してるって言われてるけど、私はあの“斬新さ”こそが邦画の強みだと思うの！」
この痛快すぎる“邦画愛プレゼン”が、服部昇大『邦画プレゼン女子高生 邦キチ！映子さん』の醍醐味だ。女子高生なのにオタクを超越した“邦キチ”ぶりで、誰も語り尽くせないマニアックな作品を次々とぶち上げる映子。部長ひとりを相手に熱量100％の解説を繰り広げるその姿は、まるで四次元ポケットから次々に取り出される小ネタの嵐のようにスリリングでエモーショナルだ。
邦画“実写版”から、公開直後にSNSで叩かれた怪作、さらには名作の隠れた名シーンまで、映子のプレゼンは留まるところを知らない。廃墟になった映画館で観た『天空の蜂』のドローン戦、DVDパッケージの帯コピーにすら妥協を許さない『告白』の狂気――「これぞ邦画！」と思わせる切り口と愛情が、映子の語り口から画面を突き抜けて襲いかかる。
部長役の洋一がついにはスマホで作品を検索し、次回プレゼン候補に『乱歩奇譚』『実写版デスノート』『世界の中心で、愛をさけぶ』をリクエストするシーンは、読者のキモチを代弁する絶妙なタイミングだ。ページをめくるたびに「この映画、確かに観てみたくなる！」という衝動が胸をよぎる。
作品にまつわるコラボ展開も多彩。ヴィレッジヴァンガードとのコラボグッズには、描き下ろしイラストを使ったパーカーやキャップ、ポケットTシャツが登場。オンライン受注販売では限定缶バッジセットやアクリルキーホルダーも手に入る (village-v.co.jp)。さらに、都営地下鉄新宿線では「邦キチ！映子さん」と新キャラ・池ちゃんのセリフを使った吊り革広告やドアステッカーが掲出され、通勤・通学途中でも一瞬で物語世界に引き込まれる仕掛けが施された (prtimes.jp)。
新刊刊行を記念して紀伊國屋書店新宿本店では、服部昇大先生描き下ろしペーパー配布フェアを実施。対象巻を購入すると、店頭先着で特製イラストペーパーがもらえる (store.kinokuniya.co.jp)。作品内で登場する“あの一言”“あの映画タイトル”を書き下ろしたスペシャル感がファンの心をくすぐる。
SNSでは「#邦キチ映子 さんの解説で初めて観たけどハマった」「部長より映子の推し映画リストが知りたい」といった投稿が続出。公式X（旧Twitter）アカウントではSeason13の帯裏ラフ画像や、次号予告が次々と発表され、今年のコミック市場でも見逃せない一作となっている (x.com)。
また、アニメイトやゲーマーズではSeason12～13を網羅したフェアが開催。キャラクターイラスト入りクリアファイルやコースター、描き下ろしペーパーなど、複数の特典が用意されており、ファン同士が交換し合う姿も見られる (animate-onlineshop.jp)。
「邦キチ！映子さん」をまだ読んでいないなら、スマホやPCで今すぐ試し読みをどうぞ。会員登録無料の電子書籍サイトで第１話を丸ごとチェックすれば、あなたもきっと「邦画を語らねば！」とココロに火がつくはず。
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邦画愛を暴力的にブチまける女子高生・映子の熱量とマニアックトークが、あなたの“好き”を再燃させる。奇想天外なプレゼンがぎゅう詰めの一冊を開けば、新たな映画体験が始まる――ぜひその“震えるような熱狂”を、自分の目で確かめてほしい。
